屋ネット 落雪効果試験
当社では雪止め金具の効果を確認するための試験を工場敷地内で行っております。
その中で最近問い合わせの多い「屋ネット」の試験内容(昨年実施)を報告します。
試験は10寸勾配の試験屋根に横葺(板金屋根)をはり、通常の雪止め金具を取り付けたもの(455ピッチ千鳥3段)と、屋ネットを取り付けたもので落雪の比較試験を行いました。
雪止め金具は東北でよく使われている羽根240ミリの後付(ゆき丸後付240)を使用。
屋ネットは専用取付金具YT-1で取り付けました。
積雪20㎝
雪止め金具の方は雪が垂れ下がり落雪及び雨樋が破損する恐れがあります。
屋ネットは雪垂れもなく、落雪もありません。
天気が良くなり雪が溶けてきたよう様子です。
雪止め金具の方は落雪しているため雪が少なくなっていますが、屋ネットは落雪がないため、雪が残ってます。
雪が溶け始めると雪止め金具は、金具の隙間から落雪してしまうため、雪が完全になくなってます。
屋ネットは完全に雪が溶けるまで屋根上に雪が残ってます。
この結果、屋ネットは雪止めとして抜群の効果を発揮することがわかります。
ただし、雪が完全に溶けるまで屋根に残りますので、それがNGの場合は注意が必要です。
今回の試験では屋根が小さかったため屋ネットだけで雪を止めることができましたが、実際は雪止め金具を何段かに分けて取り付けた上で屋ネットを取り付けると更に効果が大きくなります。
※屋ネットは雪を完全に止めるものではありません。
※気象状況、屋根勾配などで落雪する場合があります。